目の前の地図と、頭の中の地図。
アフリカとグリーンランドの面積比を、数字を見る前に予想してください。メルカトルの面積倍率は数学的性質ですが、認知地図は人の内的な空間表象です。後者を調べるには、人が答える課題が必要です。
小さな地図実験室
あなたの頭の中のアフリカは?
アフリカの面積はグリーンランドの何倍でしょうか。スライダーで予想し、答えを確認します。
研究が調べたこと。
BattersbyとMontelloの2009年の二つの研究では、数値と図による面積推定に、強いメルカトル的影響は見られませんでした。Laponらの2020年の世界規模のオンライン研究でも、特定の図法がそのまま内的な地図になるわけではなく、表現と推定精度の関係が示されました。
三つの問いを分ける。
描かれた面積はゆがんでいるか。人の推定は変わるか。政治的な意思決定は変わるか。最初は幾何学、次は認知課題、最後は意思決定そのものを調べる証拠が必要です。面積推定だけから地政学的な結論は導けません。
課題と参加者による違い。
国の輪郭だけを見る課題、地名つきの地図、記憶から描く課題は異なります。オンライン調査では参加者が自ら参加を選びます。人数が多くても、世界のすべての人を代表するとは限りません。相関だけでは、長期の地図利用を原因と断定できません。
予想を、確かめる習慣。
予想を書き、正積地図と数値を確認し、画面の変化と学んだことを分けて説明しましょう。この実験は学習用です。研究データを収集せず、知能や政治的態度を測りません。